2023-06-11

刺し木の実験

投稿者  倉富

昨日の草取りで疲れたので今日は刺し木の実験をしました。YouTubeで紹介していた方法を試してみました。ジャガイモと蜂蜜を使う方法です。刺し木は通常通り準備して、刺し口に蜂蜜を付けてジャガイモに刺します。ジャガイモ🥔はお箸で穴を開けておきます。そのまま植えき鉢に植えました。土は肥料無しの培養土です。明るい日陰に置いています。経過を報告します。

1 件のコメント:


  1. 「緑枝挿し」のシーズンですが、倉富さんも楽しんでいらっしゃいますね。😄

    栽培者の間では、挿木は接木に劣るかのような雰囲気がありますが、必ずしもそうとは言えません。倉富さんから教えていただいた映画「ローズメイカー 奇跡のバラ」の冒頭でちょっと紹介される「アンナプルナ」はHTの白ばらですが、昨年の寒挿しで2本育てたところ、秋までに長いステムは優に2メートルを超える(全ステム長を平均すれば1.2メートル)ほどに成長し、花もいっぱい咲きました。接木になんら見劣りしません。何人かのバラ会メンバーがその実際をご覧になっています。「アンナプルナ」は素晴らしい芳香で、幸せな気分に浸ることができました。

    映画「ローズメイカー 奇跡のバラ」(2021年)は、Amazon Prime Video で観ることができます。欧州(仏)の育種家が何を重要視しているのかがわかります。出演者もとても魅力的で、何度も(飽きずに)観ています。紹介してくださった倉富さん、ありがとう。


    ジャガイモ挿しは確か石橋さんも挑戦されたのでしたかね。永嶋さんもTicTokを参考にバナナ挿しやアロエ挿しを試されているようです。私も永嶋さんに刺激され?今年は「お手軽挿木」=ドーピング剤(発根促進剤や活性剤、水質浄化剤)を一切使わず、ペットボトルを加工し水分量の調整を可能にした容器に入れた軽石のみの培土に挿木する「水挿し」を6株ほどテスト栽培しており、現在ほぼ順調に育っています。*「ほぼ」というのは鉢上げが遅れてしまって、発根後の生育が養分不足で遅れ気味という意味です。挿木は無肥料の培土に挿しますから、発根が確認できたら早めに鉢上げするのが良さそうです。

    以下 "老爺心" ながら;
    挿木を成功させるポイントはいくつかありますが、中でも水分/空気のバランス&水切れの防止(ジャガイモ挿し)と、雑菌の繁殖を防ぐ(蜂蜜を付ける=濃い糖は細菌の繁殖を防ぐ効果がある)が大事なように思います。だから、倉富さんのジャガイモ挿しは方法としては面白いんじゃないでしょうか。

    でも、ジャガイモの「芽抜き」はされていないようですし、ジャガイモを培養土に埋め込んだ理由(土中の芋はやがてゆっくり溶けるように腐る=もしかしたら、これがいいのかも?)や、ジャガイモの発芽・発根とのタイミングなど、必ずしも簡単ではなさそうですね、どうなんでしょう? みなさんがこのような挿木にチャレンジされた事例はいくつか聞き及んでいますが、成功された結果はまだ聞いていません。倉富さんの実験結果に期待します。

    バラの挿木は、国内の切りバラ生産農家でもロックウール培地で行われています。そこで教えてもらった挿木成功のコツは「必ず葉を残す」ことですが、でも多くの葉を残すとその蒸散量に見合う吸水が難しくなります。海外では栽培品種を挿木で増殖するナーセリーもあるようです。以下は挿木と接木を、思わず笑ってしまうほど強引に比較したYouTube動画です。
    "The Difference Between Own Root and Grafted Roses"
    この動画の4:17から始まるシーンに「挿し穂の調整」があります。このYouTube動画のように「挿し穂を2節とし、下側の葉は葉柄ごと除去し、上の葉柄に葉を2枚残す」というが適当ではないでしょうか。。

    教科書的にも経験上も『倉富さんの挿し穂は(特に下の写真のものは)葉が多過ぎるのでは?』と思ったんですが、でも今回は「ジャガイモ挿し」ですから、やってみなければわかりませんよね。4個並んでいるものの中には少ない葉数の挿し穂もあるのかな?

    *ポイント もし挿し穂が吸水不足の場合は下側の葉から萎れ始めますので、その兆候が見え始めたら下側の葉からその程度に応じて切り捨てます。雑菌が道管を塞げば全部の葉がほぼ同時にゆっくり萎れ、枝が艶を失い黄変します。病原菌が入った場合は急速に褐変(艶がある)します。これらは完全に失敗で回復することはありません。
    逆に、日数が経過し全部の葉が萎れて落ちても、枝の黄変がなく芽が枯れていなければ(この場合オートファジー| Wiki が起きていると思われる)、大丈夫です。

    参考サイト:「挿し木の基本」|岐阜大学 応用生物科学部 園芸学研究室 福井博一教授


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